トップページ「無常が意味するもの」         ライフスタイル

マザー通信

「無常が意味するもの」         ライフスタイル
2010年11月25日
「無常とは」       ライフスタイル
○ 生命世界の構造

忘年会シーズンを迎えますと、宴会芸に手品を披露し、喝采を浴びる人がいます。
私達はその芸に驚きますが、その仕掛けを知ると「な〜んだ、そんなことであったのか」
と興醒めをします。私達が生き続けていくこの世界の構造をしれば、同様のことに気付きます。その仕掛けを見破る能力を「智慧」とよび、悟りの境地へと歩む司令塔になります。

「輪廻の大海」が生命の基本構造を形作ります。この仕掛けを見破れる生命は殆どいません。ですからこの仕掛けは未来永劫に続きます。
その続き方が「苦の世界」のシリーズで構成されているわけです。
死ねば終わりは短絡的な考えかも知れません。輪廻の原理は繰り返す法則と言えます。
死ぬときにはフロッピーデスクを初期化するのと同じ経験をしますので、各生命は次の世代に記憶を引き継ぐことはできません。
できるのは、業と呼ばれる行為の因果の法則になります。

苦を終了する方法を、「解脱」と呼びます。
苦とは無常と同じことで、変化をし続けることを意味します。

これに適応例外はありません。無常の反対は安定を指します。
自然界では、恒星がその活動を終了するときに、その大きさ(質量)によって将来が決まります。大きすぎると超新星爆発やブラックホールになり、ある程度小さいと中性子星として、変化を終了します。物質と生命は同じ作用とは言えませんから、涅槃の世界と中性子星とは別の性質となります。

輪廻には「死にたくない」という思いのエネルギーが少しでも必要です。
一切その種のエネルギーが無くなった状態になれば、輪廻から離れます。
エネルギーの源泉が煩悩と呼ばれています。「煩悩の火を消す」と繰り返しは終わります。
そのために必要なのが、この世界の仕掛けを見破る智慧を完成する必要があるのです。

何者にも頼らず、自らを島(知恵の開発を怠らず)とし、真理を拠り所の島としなさい。
                  釈迦 最晩年の言葉

このページのトップへ

碁フレンドシップ
初期仏教出張
「株式投資入門講座」 出張レッスン