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マザー通信

「自己本位は苦しみの元」    ライフスタイル
2013年10月25日
「利己主義の苦しみ」      ライフスタイル 
○相互関係の断絶

自分の利益だけを考え、相手の利益を無視する行為を利己主義と言います。
誰でもが自分が一番大切ですから、本質的には、自己本位なのです。
ただその本音をさらけ出すと、酷いしっぺ返しをくらい、自分を窮地に陥れてしまいます。
そして、仮面を被りながら生きていく人が大多数ではないのでしょうか?
ビジネスの世界でもこの傾向は甚だしいようです。

何故利己主義は、苦しみの主たる原因になるのでしょうか?
それは、事実誤認から起こる錯覚なのです。
自分と言うものは、瞬間で変化する無常の中の一形態を実現しているだけです。
その本質は、様々な相互関係から生まれては死ぬことを繰り返すのです。
細胞は1日で100万個は死滅し、新たな細胞がコピーされ再生されているようです。
それらを構成する材料は、他者への依存の産物なのです。

自己を単体とした細胞として捉える人が、現代人ではいないにも関わらず、
単独の「我が存在」するという強固な認識は起こります。
その誤解が、エゴイズムを育成する心の汚れなのです。

汚れの進む先には、決まって泥沼と苦悩が待ち受けています。
利己主義の苦しみは、私たちの幻影より作りだされていると気づくことによって、
はじめから固定的実態がないのですから、消滅していきます。
そして存在は一時的、相互関係で形成されているのが分かってきます。

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