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第2章「生滅のサイクル」 2015年度版
2015年01月10日
12、「ゲームから抜け出す」
○繰り返しを終える

さ〜あ、今日も新しい一日が始まる。
爽やかな一日に相応しく、陽春の朝は、晴れている。
このような時に「幸福感がもたらされる」
単純かもしれないが、そのように武雄は思う。
人生は、カレンダーのように似たような季節の移ろいと、少しずつ加算される西暦が
自分たちの加齢を自覚させる。
この自覚は寂しいものではあるが、どうしようもない事実である。
武雄は、自然の観察が好きで、蟻の行列を飽くことなく眺めては、
アリたちにもそれぞれの個性がある事に、小さな頃から気づいていた。
微小な動物から、ナガス鯨のような巨大な生命まで、皆、それなりの個性を持ちながら生きているのが分かる。

人間にも個性があるように小さな動物やアブラムシ、植物にもそれぞれ個別性が備わっている。
共通しているのは、とにかく一生懸命に動きまわっていることだ、

あるとき、「何故生き物は動き回るのか」と、子供なんでも相談室に
相談する子供がいた。

講師の回答者が、それは、「退屈にならないように、お腹が空くから」
餌を探すために動き回る・・・」そのような回答だった気がする。
半分分かった気がするが、あまり納得はできなかった記憶がある。
最近ネット動画を見ていると、違った回答を見つけることができた。
「生命は苦しいから動き回るのです・・・」

その講師は様々な事例を上げながら、実証と説得をされていた。
武雄もその通りなのかなとも思い始めている。

(そうか苦しいからじっとしていられないんだ・・・)
そして生命は、ず〜と、この苦しさを延々と繰り返します。
その事実を知れば、その苦しみから抜け出すことこそ必要と感じます。
賢明な人々は、その事実に気づき、苦しみから(存在の苦)からの
抜け出す方法を模索し始めます。

この人生の一コマとは、まさしくゲームの一シーンであり、
ゲームは延々と繰り返し続いていきます。
それは宇宙が終わろうとも続くとも思えます。

このゲームの無価値を知る賢明な人々は、その抜け出す方法を模索し
遂にそれに成功します。
それがこのゲームから完全に離れる方法と知っていきます。・・・

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