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「恋愛ゲーム1」 人生はゲーム10
2014年11月10日
「恋愛ゲーム1」 
◎ 火遊びは危険

会社のコンパでお開きになったあと、三枝は倫子と帰り道が一緒になった。
お互い顔見知り程度で社内では、挨拶を交わすくらいであった。
駅に近づいた時、酔っぱらいが倫子とぶつかって怒り始めた。
倫子はひたすら謝っていたが、しつこく絡んできたので、
持て余していた。
三枝は、その酔っ払いに「いい加減にしろ!」と厳しい声を放った。
その態度に恐れをなしたのか、サラリーマン風の酔っぱらいは、
すごすごと離れって行った。

倫子は、「ありがとうございます。本当に助かりました」
三枝にお礼を何度も言って、「営業部の三枝さんですね・・・」
また改めて、お礼させていただきます。
そして数日後会社近くのレストランで、夕食を一緒し、そのお礼とした。
二人の出会いはそれで終わるはずだった。・・・

倫子は結婚して3年、三枝は独身であった。
それから倫子から時々喫茶店に誘われ、二人の関係は危険な領域へと
近づきつつあった。

それを救ったのは、三枝の苦い経験であった。
子供の頃に味わった母親の不祥事から始まった。
家庭内の不和が三枝の子供心をひどく傷つけた記憶が蘇り、倫子への思慕よりも重苦しさが上回り、二人の関係は精算されたのである。

煙が立ち上り始めた時に、火遊びは冷却され
危険な領域から遠ざかることができた。
恋愛はゲームである。
それが社会ルールの範囲内では、許されても、
それを越える時、多くの不幸の原因となる。
未然に防げたのは、幼少時のトラウマが、この火遊びへの消火剤となったのである。

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