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ネット小説 「人生はゲーム」第7話
2014年08月10日
7、「午後の図書館」 
○書物との出会い

三枝美智子は、図書館で事務をしている。
図書を借りに来る人、返却する人への受付や、
返却本を元の棚に戻したりしている。
新聞コーナーのあたりには、決まってホームレスのような人も屯している。
気の毒に思うときもあるが、自分には関係がない世界の住人の気もしている。

美智子は、母親と、二人で暮らしている。
父は3年前に他界し、兄は、大阪で家庭を持っている。

中学の頃から、読書好きだったので、多分にロマンチックに物事を
考えるきらいがあると、言われる事もある。
星新一のファンで、何ども読み返しては、その世界へと引き込まれる自分を感じている。

フランス、ロシア、イギリスの古典も好きな部類で、主だった古典は読んできた。
日本文学では、中学の図書部の時に、「芥川龍之介」「太宰治」「谷崎潤一郎」・・・
主な古典書は、読んできた。

本が好きなのがたたったのか、ボーイフレンドが、恋人に発展することがなく、
今現在も独身である。

もしかすると、このままずっと独り身を通すのかもしれない。
今は、母が、少しずつ老いていくのを心配しながらも、「死別の日」は
想像できない。
明るい面を見てみると、人間関係の恵まれているのを自覚できる。
女子高校時代や、大学の文学部、「アジア研究会」等クラスメートには恵まれてきた。
現在の職場も穏やかな人が多く、波風少ない生活を満喫している。
平凡な生活が、美智子にはあっているし、自分自身平凡な性格と思っている。

幸せについて考えることもあるが、案外今の生活がそうなのかとも思ったりしている。

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