第16回仏教講話 「思い通りにいかない・・・」
- 2020年07月01日「思い通りにいかない錯覚」
・適応という対処法
物事の変化は、宇宙規模で起こります。
思い通りに行って欲しい願望は誰にでも強くあります。
この強い願望を支えているのが、我欲と言えます。
つまり自分の都合のいいように、物事が展開してほしいという
無理な望みだと言えます。
この不合理な罠から抜け出ますと、視界が良好になり、
世の中の変化が理解出来始めます。
世の中は変わっていく、この極当たり前の事が実感できるようになり、
それとともに存在しない我から、自由になっていきます。
思い通りに行って欲しいは、我の妄想概念でもあります。
世の中も、あなたや私の望み通りに変化はしません。
会社もあなたの自由にはなりません。
全て小さな個人が、大きな法則に合わせるのみです。
これが合理的な生き方と言えます。
私たちは変化の中(無常)を知る事で、一段高い位置から世間を見渡せるようになります。
これによって数多の解決法が、簡単に見つかるようになります。
そして少し自由な人生の視界が、開けるようになってきます。