第10回 仏教講話 「人の話を聞かない・・・」
- 2019年10月01日「人の話が対話へとなりにくいわけ」
・自分の世界への縛り
人の会話には、喋る人と聞く人がいます。
割合は、話したい人9割、聞いてあげる人1割です。
普通の会話は、コミュニケーションを伴っていない場合が殆どです。
自分の話だけ聞いてほしく、相手の話に無関心・・・
一方では、人の話を真剣に聞き、それに応じた思いやり有る返事を
しないことにあります。
この状況を打ち破る人は、無痴の罠から逃れ始めます。
人の話を聞かないのは、実に虚しい事と気付かされます。
何か対話が成り立たない事の苛立ち、
話が噛み合わないギャップ。・・・
それと肝腎な事を忘れています。
会話とは、「必要最小限な事実」を、要領よく、相手に伝えるという事です。
この必要性から大幅に脱線して、どうでもいい事を長々と喋るから
会話の意味が薄れ、聞く気が無くなってしまうことも、多くあります。
仏教では、無駄話や噂話は、「悪行為」の一つとして注意を喚起しています。
会話が聞きづらくなる理由の中に、自らが発するどうでもいい
無駄話が多くなることにも、コミュニケーションを、ぼやけさせる理由の一つです。
話す時は、聞く人の興味がある話題と、聞いて価値のある有意義な情報等を
話題として選択すると、聞く人がきっと増えていくことでしょう。・・・