仏教講話3月 「善行為は楽しみ」
- 2019年02月28日善行為は楽しみ
○快楽とは別の道
私たちの日常を振り返りますと、「楽しみを求める」事が
常に頭に充満しています。それは苦しみから逃れたい気持ちの反作用とも言えるでしょう
美味しい食事をしたい。いわゆるグルメ嗜好・・・
楽しい映画や劇を見たい。観劇等・・
楽しみを求める行為は、欲望も伴いがちで
過剰になる場合は苦痛を伴う事も生じます。
楽しみや快楽を求めた結果、苦悩に陥る。
このような状態もよく起こります
一方学校の宿題や、妻子から頼まれた用事は、つい後回しにしたりします。
人間は、良い行いは敬遠して、悪い遊びやゲーム、賭け事等には
夢中になって後悔したりします。
人間の心理は、良い行いを嫌がる変わった性質を備えています。
この癖を治すには、「先憂後楽」という諺が有効とも言えるでしょう
辛い仕事を先に行い、楽しみは後に取っておく方法です
先人の知恵を感じます
さて、理性的見地から、「良い行い」をする習慣を付ける試みは
人生でも最上の幸福をもたらす方法と言えます
善行為を楽しむ方法は色々とあります。
各人で知恵を発揮しながら
その方法と実践を、日常生活に是非取り入れてください